”材木座の風と仲間達”

　ほぉ～･･･！
気のせいでしょうか？
朝晩は、気持ちが良いほど涼しく感じる
ようになって来ましたねっ。

　そりゃそうですねっ！
暑かった八月もきょうで終わり！
九月になると、早足に秋に向かって行きます･･･｡

　余談ですが･･･
自然に触れながら、遊んでいると”四つの季節”が
はっきりと感じられる、この日本に生まれて来て
良かったなぁ～と、つくづく思います･･･｡

　さて･･･
昨夜からの続きで、今夜も”クラゲ君”のお話でも
しましょうかねっ！

　昨夜、お話致しました”アンドンクラゲ”については
あまりにでも、一般的で毒性もそんなに強くないと
思われますので･･･おいらが、一番嫌な思いをした
”カツオノエボシ”（電気クラゲ）に刺された体験を
書きます･･･｡

　もう･･･かなり自由に”ウィンド・サーフィン”を
操れるようになった頃に、気持ちよく”プレーニング”
（あるスピード域を超えると海上を滑るように走る
現象の事です。これについては、別途書きたいと思います。）
していると、左足太股に”激痛”を感じ”沈”（海上に
落ちる事。）してしまいました･･･｡
　今までに、感じた事のない痛さで･･･我慢できずに大声を
上げて、涙さえ流れていたのをいまだに覚えています。

　急いで、ボードに這い上がり患部を見ましたら･･･
”うす紫色”の物体が張り付き･･･皮膚が爛れ、みみず腫れ
の状態で”ズキズキ”していました･･･｡

　初めての事で、気も動転していたのでしょう･･･
ほんとは、こんな事しちゃ行けないのを後から知ったのですが
その時は、”激痛”の原因はこの”うす紫色”の物体だと
思いましたので、素手で払いのけてしまいました･･･｡
その瞬間･･･また、あの”激痛”を感じ･･･”嘔吐，呼吸困難”
の症状になり、気を失い欠けたのです･･･｡

　こんな情況では、自力で岸に帰る事は難しいだろうなっと
思っていたときに、”仲間”が傍まで来てくれて･･･
結果的には、岸まで引っ張って助けてくれました。

　引っ張るといっても･･･
ウィンドでウィンドを引っ張るのは、文字にするのは簡単ですが
現実には、大変な作業です･･･｡ただ単に、ボードに人が乗った
状態ですら大変ですのに、セール（帆）という大きな障害物が
あります･･･彼の、負担を軽くする為に、おいらは迷わず
リグ一式（セール・マスト・ブーム）を捨てる決心をしました。

　以前･･･流されている仲間を救助した時も、リグ一式を捨てさせた
経緯があり･･･その時の、大変さを覚えていたからです。

　彼の、おかげで無事岸に帰り着いたのですが･･･
”痛み”は、まだ続いており･･･仲間が、艇庫から”救急箱”を
持って来て”アルコール”を塗ってくれました･･･｡
彼は、クラゲに刺された時の”救急処置”をちゃんと知って
いたのですね･･･｡
彼は、すぐ医者に行ってちゃんと治療したほうがいいよっと
言ってくれたのですが、痛みも和らぎ、気持ち悪さもなくなって
来ましたので･･･そのまま、帰って休みました･･･｡
　でも･･･これは、後で後悔する事になり･･･刺された傷口が
その後、数年間は消えずに残っていました･･･｡

　万が一”カツオノエボシ”に刺されたら･･･
『皮膚に付いた触手をアルコール，酢などをかけ，素手でなく
タオルなどで払いのけ，すぐに医師の治療を受ける。』
です････｡

　出来れば、”クラゲ”には、近づきたくないのですが･･･
クラゲは、基本的には自分で泳ぐ事が出来ないためなのでしょうか
透明だったりの保護色等で守られているのでなかなか見つける事も
出来ないのには、困ったものです･･･｡

　とにかく、刺された時の”救急処置”を準備しておいたほうが
良いと思います･･･｡

　次回は、友達の子供が波打ち際で･･･この、”カツオノエボシ”に
刺された、悲惨な貴重な体験をお話しましょう･･･｡